嵐山観光、混雑を避けたいなら「休み明け」「平日」「一歩奥」を狙うべし!

嵐山観光、混雑を避けたいなら「休み明け」「平日」「一歩奥」を狙うべし!
アバター
観光客が多く混雑しがちな嵐山ですが、それでも混雑を避けやすい日程やエリアがあります。


大前提:桜と紅葉の時期は避けるべし

嵐山は桜や紅葉の名所として名高いため、基本的にこの季節は混みます。非常に混みます。道は人であふれかえり、電車もバスも満員です。道も混雑するので、バスも時刻表どおりにはきません。

特に紅葉の時期は、交通規制がかかるほど歩行者であふれかえります。

桜や紅葉を嵐山で見たい、楽しみたいという気持ちはいいのですが、できればこの時期は避けたほうが無難です。

どうしても嵐山で!というなら、混雑覚悟で来ることをおすすめします。嵐山の混雑しているエリアは限られているので、そこを外せば少しは混雑が回避できるかもしれません。

アバター
観光シーズンは、私たちも極力このエリアを避けるようにしています。ほんま人多すぎ!

狙い目の時期は「休み明け」と「平日」

混雑を回避しやすい時期は、1月の仕事始め、GWなどの大型連休直後の「休み明け」の「平日」です。

特に1月のお正月休み明け(仕事始め)は、劇的に人が減ります。正月早々仕事を休んで観光に行く社会人はそうそういません。

インバウンド客の数はそう劇的には変わらないかもしれませんが、日本人が減っただけでも十分に混雑は緩和されます。ゆっくり観光できるでしょう。

逆に言うと、学生の方やリタイアされた方など、仕事始めの時期であっても自由に動ける方であるなら、この時期は狙い目です。

アバター
連休や大きな休みが過ぎると、私たちも「人出が落ち着いたなあ」とほっとします

混雑を避けたいなら、嵐山の「一歩奥」へ

混雑しているといわれる嵐山。確かに、以下の地図中黄色で塗られているあたりは観光客が集中していて非常に混雑します。

このエリアには、渡月橋や天龍寺、野宮神社や竹林の小径など、嵐山を代表する観光スポットが集中しています。そのため、自然と観光客も集まるエリアです。

しかし、このエリアから離れるとそこそこ人は減ります。時期によっては、人が「いない」と言ってもほぼ差し支えないような状況になっていることも。

つまり、「一歩奥へ」入るようなつもりで少し足を伸ばすと、混在は落ち着き、いい雰囲気を味わえるようになるのです。

私もよく、この一歩奥のエリアを散歩します。

比較的人が少ない場所1:清凉寺(嵯峨釈迦堂)

撮影:管理人

清凉寺は、地元の人たちの間では「釈迦堂」としてしまれているお寺です。

中でも3月に行われる「お松明(お松明式)」は、その年の作物の出来を占う、地域の人たちにとって大切な行事のひとつです。境内に立てられた3本の大松明に火が付けられる様子は、「大文字」「鞍馬の火祭」と並ぶ「京都三大火祭」のひとつとされています。

撮影:管理人

清凉寺を訪れるのにおすすめの時期は、2~3月。まずは境内に多く植えられた梅が、続いて桜が咲く様子は春らしい華やかさたっぷりです。桜は早咲きの河津桜なので、時期によっては梅との共演も見られます。

住所:京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
TEL:075-861-0343
拝観時間:9:00~16:00
休日:なし
拝観料:境内の参拝は無料。本堂に入る場合は一般400円、中高校生300円、小学生200円
アクセス:JR嵯峨嵐山駅から徒歩約15分
公式URL:http://seiryoji.or.jp/

アバター
個人的にはイチオシの観光スポットです。境内には比較的人が少ないので、のんびりできますよ。

比較的人が少ない場所2:二尊院

画像:写真AC

二尊院は、紅葉の名所として名高い天台宗のお寺です。紅葉や青紅葉の時期は人が多いですが、その時期を外せばそれほど人は多くありません。小倉山の麓に広がる境内は広々としていて、のんびり回っていると小一時間はかかります。

住所:京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
TEL:075-861-0687
拝観時間:9:00~16:30
休日:なし
拝観料:中学生以上500円。小学生以下は無料。
アクセス:JR嵯峨嵐山駅から徒歩約20分
公式URL:https://nisonin.jp

アバター
ここもおすすめのスポット。境内は広いので、のんびり散策していると30分~小一時間程度かかります。

比較的人が少ない場所3:祇王寺

画像:写真AC

祇王寺は、平清盛の寵愛を受けた女性・祇王(ぎおう)が入寺したと伝わる尼寺です。

紅葉の名所であるため、紅葉のシーズンと青紅葉のシーズンはそれなりに混雑します。しかし、それ以外の季節は比較的空いているスポットですね。

ここのお庭は苔が見事なので、苔が青々とする梅雨時に訪れるのがおすすめです。少々雨がちであっても、苔のしっとりした美しさを楽しめるはず。

住所:京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
TEL:075-861-3574
拝観時間:9:00~16:30受付終了(参拝は16:50まで)
休日:なし
拝観料:大人300円、小・中学生・高校生100円
アクセス:JR嵯峨嵐山駅から徒歩約25分
公式URL:https://www.giouji.or.jp/

アバター
お庭自体は小さいのですが、しっとしりとした苔の上品さはえもいわれぬ美しさ。住宅地から少し奥まったところにあるためとても静かで、いつまでもお庭を眺めていたい気持ちになります。

比較的人が少ない場所4:鳥居本の町並み

Googleマップで見ると「嵯峨鳥居本伝統的建造物群保存地区」と名前がついていますが、地元の人は普通に「鳥居本」「鳥居本のあたり」と呼んでいます。

要するに、古い町並みが残っている、昔ながらの町並みです。嵐山から歩くと30分以上かかるので、少し遠く感じるかもしれませんが、ここまで来ると人はかなり減りますね。

特に見どころは、愛宕神社一の鳥居周辺。つたや、平野屋というむかしながらのお茶屋さんがあります。江戸時代から変わらないのでは?と思わせる佇まいは一見入りにくさを感じるかもしれませんが、どちらのお店にも1,000円程度でいただけるお茶とお菓子のセットがありますので、休憩がてら立ち寄ってみることをおすすめします。

なお、つたやも平野屋も鳥居本の奥の奥なので、嵐山から歩くと小一時間ほどかかります。

アバター
嵐山から少々歩くのがネックですが、時間があればここまで足を伸ばすことをおすすめします。私もよくここまで散歩しますが、気持ちがいいですよ。小さなお土産屋さんやちょっとした甘味処、コーヒースタンドなどもあります。

比較的人が少ない場所5:愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)

嵐山から歩いて1時間程度かかるせいか、人はかなり少なくなります。ただし、インバウンドの方は多いです。おそらく来ている人は9割方インバウンドだと思います。

愛宕念仏寺の特徴は、境内にある羅漢像。約1,200体もの苔むした羅漢像は圧巻のひとこと。ひとつひとつをじっくり眺めていると、真面目そうな羅漢さんもあればユーモラスな羅漢さんもあり、飽きません。

なお、公式サイトでは「JR嵯峨嵐山駅からタクシーで約5分、1,500円。タクシーでここまで来て、徒歩でJR嵯峨嵐山駅へ散策しつつ戻る」というルートがおすすめされています。個人的にはこのルートもいいと思います(私は地元民なので、散歩がてら往復徒歩もしくは帰りはバスを利用することが多いです)。

住所:京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5
TEL:075-285-1549
拝観時間:9:00~16:15
休日:毎週水曜日(元日、祝日は開山)
拝観料:大人500円、小・中学生無料
アクセス:JR嵯峨嵐山駅から徒歩約60分
公式URL:https://www.otagiji.com/

アバター
穴場中の穴場。非常にいい場所なのに日本人にはあまり知られていません。嵐山から離れすぎているせいなのかな?

混雑を避けて、のんびり嵐山・嵯峨を楽しんでください

渡月橋や竹林の小径などの定番には定番の魅力があります。私自身、20年以上嵐山に住んでいますが、このあたりの風景はやはり何度見ても見惚れます。

しかし、そこから少し足を伸ばせば、定番とはまた少し違った風景を楽しめます。同じ観光に来るなら、ここまで足を伸ばしてもいいと思いますよ。

遠くからせっかく来ていただいて「混んでて大変だった」という思い出と共に帰っていただくのは申し訳ありません。ぜひ、人が少ない嵐山・嵯峨も楽しんでお帰りください。